ところどころ近所の建物も被害を受けていた。免震装置のある区の建物に避難するとき、お寺の瓦屋根が一部壊れているのを見て地震の大きさを実感した。数日たってドーナッツ店の入り口に段差に注意という貼り紙があった。確認してみるとドーナツ店の入る高層ビルを取り巻くように周囲に段差ができていた。別の日に確定申告のため海の近くの税務署へ行ったが、その一帯は、液状化で噴出した砂が風で舞いあがり砂嵐のようだった。
自宅では節電のため寒くても暖房をオフにして、明かりも最小限にし、残り少ない米を気にして生活していると、ここも被災地だなと思う。

節電のため電気も消え、主だった食品が消えたスーパーにいると不安になるが、東京・江戸川区の近所のスーパーでは昨日あたりから食パンや牛乳、カップ麺、水が少しだけど棚に戻ってきた。棚に並べられた食品を見るととても安心する。明日の食事を心配する必要はこれでなくなったような気がする。米はまだどこにもないがいずれどこでも手に入るようになるだろう。

連日、連夜の地震と原発事故のため外へ出ることにためらいを感じるが、外へ出てみると、きょうの空は青く気温も春めいて、よく見ると桜のつぼみもふくらんでいる。もう大丈夫かな。